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真面目と不真面目を兼ね備えた凡人です

ティッシュ配りの面接に行ったら危険ドラッグをやらされたっていうクソみたいな話 その1

考えてみてほしい。

人間が生涯必ず一度は経験する、人によっては毎日のように繰り返され、結果によってはその人の人生を狂わしかねない、並の精神力では抗い難い程の激しい感覚とは何か。

 

 

 

 

 

 

 

 

そう、便意である。

 

それは突然に訪れる。誰のもとにも訪れる。時に優しく、時に激しく、それは私達の意思に反してこの身に降りかかってくるのである。

場合によってその激しさは人間如きが制御できるような生温いものではなく、突如襲ってくる奴等を前に何人の同胞達と肛門が破れていったのか計り知れない。

 

これは、ただ便意を催したという話ではない。

私が『危険ドラッグ』を使用してしまった時の実体験である。

 

 

当時、私は20歳だった。

世の中の多くの20歳がそうであるように、当時の私は酒を覚え、若さに甘え、つまらない日常に刺激を求めていた。

初めての就職、初めての挫折、そこからは絵に描いたように堕落的な生活を送っていき、いくつかの段階を経てニートになった。だがニートでも遊びたい。でも働くの面倒い。今すぐお金欲しい。でもキャバクラは面倒い。風俗はできない。あ、でもこの風俗のティッシュ配りって日払いokだし結構時給いいじゃん。

昔から行動力だけは一人前の私は、その若さも手伝ってよく考えることもなく『風俗店のティッシュ配りのバイト』の面接に行った。面接場所は池袋駅から15分ほど歩いたところにあるマンションの一室だった。

 

結果を言うと『ティッシュ配り』は釣りで『デリヘル』の募集だった。

 

まあ、そうだろう。

正直、面接場所がマンションの一室って辺りでなんとなくそんな気はしていた。そうでなくても怪し過ぎる。池袋×マンションの一室ってなんかもう犯罪の匂いしかしない。

 

しかし、こちとらニートである。

ちょっと(実際にはかなり)怪しいとはいえ、とにかく金が欲しい。日払いで欲しい。高校生の頃にガールズバーのティッシュ配りのバイトをやっていたし、あれは本当に健全なティッシュ配りバイトで、しかも配ってる側で見張り役の社員もいるので安全。しかも日払いokで高校生にしては割りのいい仕事だった。面接場所はガールズバーの店内だったけど。時給ももっと安かったけど。ま、きっと今回だって似たような感じだろう。似たような感じなはずだ。似たような感じであってくれ。

 

そんな私の願いも虚しく、普通にデリヘルの募集だった。部屋入った瞬間に察したけどね。「あ、これティッシュとか配ってるような店じゃないわ」ってね。

風俗という仕事に偏見がある訳じゃないんだけど、じゃあやってみる?ってなると別の話じゃないですか。私には無理かなって。ちょっと手に負えないレベルのサービス内容だなって。

え?働かなくてもいい?チラシ用の写真1枚撮影するだけで7万くれるって?それって働いてる子が撮るやつですよね。掲載期間は4,5年?結構長いんだネ☆

 

ってな感じで無気力系の30代半ばの男性とお店のHP見ながら話してました。おいおい、ティッシュのテの字も出ねえな。

さっきからちょっと気になるんだけど、こうして話してる最中にも別室の待機部屋?みたいなところに女の子が出勤しては出て行く訳ですよ。何この状況。見知らぬ土地の見知らぬ部屋で見知らぬ女の子達を横目に見知らぬ男性と一台のPCを眺めてる状況って何。

 

そもそもティッシュ配りじゃないって聞いた時点で早々にお断りしてたんだけど、お店の人も「だよねー」みたいな感じで結構すんなりでね、そこで即座に「じゃあ失礼します」って言えればよかったんだけどさ、あっちも暇みたいでね、なんか世間話とか始めちゃってもう帰りにくいったらないのよ。こういう時にはっきり言えない自分の性格を恨むよね。それ以前によく考えもせず怪しいバイトの面接に来ちゃうような浅はかな自分に反省したよね。反省に反省を重ねた反省の完成です。あの、そろそろ家に帰ってもいいですか?

 

このままじゃいかん、弱気な自分にSAY GOOD BAYってことで勇気振り絞って「す、すみません、予定があるんでそろそろ…」と切り出しました。言えたよ、お母さん!私、言えた…!!

 

そしたらその男性、「あ、そう?じゃあせっかくだからこれ吸ってからいきなよ」って。そういやさっきから小さな紙でなんかの葉っぱ巻いてたもんね。紙巻きタバコかな?渋いね!それにしてはタバコの匂いしないけどね。

いくらアホな私でもさすがにこれはタバコじゃないなってのは分かったので「すみません、そういうのはちょっと…」てまたもや頑張って言ったんだけどね。「このハーブ結構いいやつなんだけどさ、一人で吸うと勿体ないし。吸ったらすぐ帰っていいよ」と。

 

 

吸ったらすぐ帰っていいよ。

(吸うまで帰らせねえぞ)

 

 

いやね、実際はこんな怖い感じじゃなくてね、ほんとに一人で吸うのは勿体ないから言ってるだけで他意は感じなかったはずなんですけどね。分かる分かる、一人で吸うのは勿体ないよね。そういうのってあれでしょ?みんなで回して吸う感じでしょ?昔なんかの映画で観たこと気がするなー。

あ、お兄さんは悪くないよ。悪くないんだけどさ、うん。なんかほら、私20歳でしかもニートじゃん?これはさすがにちょっと刺激的過ぎかなーって。求めてた刺激とベクトル違うかなーって。

なんにせよこの状況。状況が怖い。色々やばい。これ吸うのもやばいけど、これ以上ここにいる方がやばい気がする。帰りたい!何か起きる前に一刻も早く帰りたい!!

 

 

吸ったら帰っていいよ=吸えば帰れる

 

 

 

 

 

よし、サクッと吸ってサクッと帰ろう。

 

 

ってなるよね。

当時はまだ「合法ハーブ」って呼ばれていて、買おうと思えば誰もが普通に買える時代。さすがに錠剤とか粉末だったら一発KOで警察もんだけど「合法ハーブだし大丈夫だろう」って甘えがあったんだと思う。はい、みんな注目。ここ、運が悪いと人生の最大にして最悪の分岐点となるから覚えておくように。

 

ってことで、兎にも角にも1秒でも早くその場を立ち去りたかった私は、生まれて初めて『危険ドラッグ』に手を出してしまったのでした。

 

長くなったので続きます。

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